メロディーを弾くときには、大きく、クリアに弾くことを心掛けてください。
基本的なことですが、両手で弾くとき、左手の伴奏の音が大きいと、メロディーが伴奏に埋もれてしまいます。そうなると、聴き手からすると、何を弾いているのかわからなくなってしまい、とても聴き苦しいものです。
とは言うものの、伴奏がずっと小さいままだと、一本調子になってしまいますので、時には、アクセントを付けることも必要です。
しかし、基本は右手のメロディーを大きく、クリアに弾くことです。これを心掛けるのと、心掛けないのとでは、同じ曲でも、その聴こえ方に雲泥の差が生じます。
せっかくピアノを弾くのであれば、誰かに聴いてもらうことを想定して、聴き手から「よかったよ」と言ってもらえるようにしましょう。普段からそれを意識しながら練習するのとしないのとでは、その成果に大きな違いが出るのです。
次回は、最も弾きやすい音階について述べます。